伝統の棚田を美味しく届けたい! | BEAT ICE 山口夫妻

こんにちは!ブイクック社員のYuhaです。
”想いのあるヴィーガン商品を届ける”ヴィーガン商品の通販サイトブイクックモールでは、出店者の想いをお届けするため店舗ストーリーを記載しています。

このインタビューでは、ブイクックモールには書ききれなかった裏話や、オーナーのお人柄に迫ったお話を聞いていきます!
今回は「BEAT ICE」のオーナー、山口夫妻にお話を伺いました。 

山口夫妻
都心から葉山に移住し、葉山のお米作りに携わるようになる。棚田の衰退を知り、自分たちも楽しみながら棚田に恩返しができないかと考え、棚田のお米から作られた「葉山アイス」を開発。魅力的な生産者とコラボしながら、棚田の良さを伝える活動を行う。

BEAT ICE
棚田から収穫された美味しいお米を甘酒にし、ココナッツミルクとあわせて無添加・乳製品不使用のアイスを製造販売する。葉山を中心に、日本各地の棚田と商品開発を進めるほか、棚田の魅力を全国に発信している。

BEAT ICEを立ち上げた背景、そこに込められた想い

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「BEAT ICE」を作ろうと思われたきっかけを教えてください。

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2015年に葉山に移住し、翌年から稲作に携わりました。葉山には棚田があるのですが、その棚田が衰退していることを知って。棚田の文化を残していきたいと思うようになりました。ただ、真面目な話をしても伝わりづらい。もっと楽しく緩やかに棚田の魅力を届けていけたらと思い、始めたのが棚田で作られたお米のアイス作りです。

 

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どういったところが棚田の魅力なのでしょうか?

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棚田は景色が綺麗で、世代を越えた人との交流もあって楽しい場所です。ただ、平地と比べて生産性が低く、人手も平地の二倍かかるのに収穫量は半分だと言われています。棚田は日本における稲作のルーツなのに、生産性の低さが原因で棚田の風景がなくなってきているんです。

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稲作のルーツは、田んぼではなくて棚田だったのですね。

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はい。元々は中山間地域でお米をつくっていたのが稲作の始まりです。やがて機械化と灌漑の技術とともに平地に移行しました。どのように自然と付き合っていくかを考えて誕生したのが棚田です。人々の暮らしが紐づいているので、文化の源ともいえますね。

まさに日本の原風景
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棚田は日本の重要な文化なのですね…!棚田からお米はどれくらい収穫できるのですか?

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私たちが最初に分け合ったお米で約30kgですね。当時はとてもありがたくて。たくさんもらえたと思ったけど、よく考えると一年間に30kgってかなり少ないですよね。非常に少ない収穫量という課題をクリアできるのが、アイスだったわけです。

棚田アイス、爆誕
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そんなに少ないんですね……!

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多くの人に棚田で作ったお米を届けたいと思いましたが、その量だと届けられる人数が限られますよね。棚田から収穫できるお米が世の中に流通しないと、さらに棚田が衰退してしまうんじゃないかと危機感もありました。多くの人に棚田のお米を届けるには、加工して生産するしかないと思ったんです。そこで、お米を甘酒にしてアイスにするアイデアを思いつきました。甘酒をアイスにすれば体にも優しいし、牛乳や卵を使わないヴィーガンアイスだと、葉山という地域性やライフスタイルにこだわりのある方にも届けられるのではないかと。さまざまな試行錯誤を重ねて、2018年4月に葉山アイスの販売を開始しました。

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どのように商品化を実現したのですか?

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自分たちが楽しいと思ったことを形にしたんです。様々な方に棚田の魅力を知っていただき、私たち自身も新たに発見をしながら、ますます棚田に夢中になりました。楽しみたい気持ちが一番の原点にあるんです。実は最初に考えついたのは「棚田の宿」だったんですよ。

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アイス事業ではなかったんですか?!

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そうなんです。素晴らしい景観や体験を通して、楽しむことを考える宿があるといいなと思ってました。けれど、宿は意外とハードルが高い。次に思いついたのは「朝食」でした。棚田のお米を使ったスイーツがあったら良さそうだって、その時から考え始めたんです。当時、シェアキッチンで朝食を出していたのですが、葉山の海の目の前でも出店することになって。葉山の海と山を繋いだ、ロケーションにあうアイスを始めることにしました。

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漠然と考えていた「棚田のスイーツ」の案が実現したのですね。

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はい。お米でアイスを作って売れば、海に居ながらにして葉山の山のことを知ってもらえると思ったんです。ヴィーガンにしたのも、私たちが敬愛する「SYOKU-YABO農園」というお店に商品を置いてほしかったのがきっかけです。このアイスを葉山の人に届けるには、葉山のお店を巻き込んで、棚田のことを知ってもらう機会をつくりたかったんですよね。

山口夫妻が個人的にオススメしたい商品の紹介

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山口夫妻がお気に入りの商品やおすすめの食べ方を教えてください。

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甘酒のアイスなので、和の食材とあうんですよね。おすすめの食べ方は、きなこやあんみつ、それにフルーツとのあわせるのもよかったですね。パッションフルーツなどの柑橘系がいいかな。一番のおすすめは、塩レモンを刻んだのを上に散らす食べ方です。アイスがあっさりした味なので、甘いチョコレートよりもさっぱりしたものがあうと思います。

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私も今度、塩レモンを刻んで食べてみます。

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あとは、「体調を崩したときに、葉山アイスが食べやすかった」と言ってくれる方々もいますね。葉山アイスは半分以上が甘酒で構成されている分、スッキリした味わいで栄養もあるからかなと思います。それに、葉山アイスだったら罪悪感なく食べられるっていうお声もいただいてます。

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私もこの前一日に2個食べちゃったんですけど、罪悪感なかったです(笑)。

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そうですよね(笑)。それに無添加なので、これなら子どもに食べさせたいと言ってくれるお母さんもいらっしゃいます。甘酒はノンアルコールなので、子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで安心して食べていただけます。

お子さんと一緒に楽しめるのは嬉しいですね!
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家族みんなで安心して食べられるのは嬉しいですね。

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はい。さらに甘味は甘酒から出している分、きび砂糖の量も抑えられています。ヴィーガンで無添加だけど、しっかりとした味わいにするのは心がけています。それには甘酒の甘味と、ココナッツミルクの爽やかな香りを上手く調和させることで実現できていると思いますね。

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今ではさまざまな地域の棚田のアイス作りをされていますが、きっかけはなんだったのでしょうか?

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葉山アイスが評判になり、新聞社など様々なメディアから取材を受けるようになりました。それがきっかけで農林水産省の棚田に関わる担当者が興味を持ってくれて。その担当者から、「ぜひ棚田の神様に会ってください」と言われたんです。

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棚田の神様……?!

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早稲田大学の名誉教授である中島峰広先生です。棚田を学術的に定義し、棚田の経済対策として30年前からオーナー制度を導入して体験価値を作った方です。それに、全国の棚田を未来に残したいと思いを共にする方々の交流・知恵を共有する場として「棚田サミット」を25年以上前に作ったのも中島先生です。

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名実ともにすごい方なんですね!

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はい。私たちも中島先生からお誘いいただいて、2018年秋に「棚田サミット」に参加しました。私たちのような若手の参加者は珍しかったので、様々な方から声をかけていただいて。私たちの取り組みに興味を持ってくださる方もいらっしゃいました。その中で、長野県千曲市姨捨(おばすて)の棚田の活動をされている毛利さんからお話をいただき、他の地域のお米で作る棚田アイスもおもしろそうだと思ったんです。同時期に高知県嶺北も誕生したので、シリーズ化しました。今では日本全国から10地域の棚田と連携してます。

日本各地の棚田アイスセット、楽しそう!
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地域によって味わいは変わりますか?

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材料となるお米が違うので、甘さが少しずつ変わってくると思います。各地の味わいを楽しんでもらえるように、3地域6地域のアイスセットを販売してますよ。

BEAT ICEを通して実現したい社会・未来

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様々な地域とコラボしたことで、どのような反応がありましたか?

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みなさんとても喜んでくれましたね。自分たちの棚田から新しい商品を生み出せる。私たちは、思いの共感を一番大切にしています。楽しみや喜びを広げることで、棚田を守っていけるのは素敵なことだと思います。棚田で獲れた少ないお米でたくさんのアイスを作り、間接的に棚田との繋がりを生み出せるのが私たちの強みです。今では、年間12kgのお米からアイス作りを提案できるんですよ。

イラストも可愛い
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12kgでどれくらいのアイスが作れるんですか?

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約2,000個です。まずはアイス作りを行い、そこから一緒に販路を開拓します。思いを共にしてくれるお店とやっていこうという感覚なんです。その地域の棚田で作られたアイスを通して、地域のニュースになると嬉しいし、棚田に足を運んでみようと思えるきっかけになるといいなと思います。

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とてもいい広がり方ですね。棚田の関係者も消費者も一緒に楽しみながら、棚田に触れられるんですね。

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そうですね。12kgからだと、生産を確保するためにお米の量を確保する必要もありません。だから気軽に、私たちと一緒に生産する仲間が増えるといいですね。

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最後に、どのような社会を実現していきたいのかを教えてください。

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私たちのアイスをきっかけに、棚田をもっと知ってもらえたら嬉しいです。みんなでより良い社会をつくろうといったときに、日本各地にはすでに素敵な場所やモノがあるんですよね。日本人は生物多様性や暮らし、自然と上手に関わってきました。その象徴が棚田です。

人の暮らしと棚田は共存してきたんですね
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棚田のことを知らないのはもったいないと感じてきました。

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そのとおりです。現在では持続可能性をつくろう、農業をやろうと言われていますが、そもそも先人から行ってきました。けれども、経済合理性の中で失われているということをまずは知ってもらいたい。それは棚田だけではありません。私たちも知らないところで素敵なモノがあります。それをみなさんに気づいてほしいですね。私たちは棚田の魅力に気づくことができたので、その気づきを多くの人に共有していきたいです。

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どうやって共有していくのでしょうか?

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時代にあった商品を出していきたいと思います。そして、日本各地にある惚れ込んだものとコラボして、お米の新しい可能性を広げていきたいですね。棚田の新しい価値を伝えていくことを目指しています。

棚田の可能性に真摯に向き合い、アイスを通して多くの方に棚田の魅力を伝える山口夫妻。子どもから大人まで楽しめるように、無添加・ヴィーガンで作られたアイスは大好評です。

山口夫妻のおすすめの商品はブイクックモールでお買い求めいただけます。

他にも、商品一覧ページではアイデアあふれるBEAT ICEの商品をたくさんご覧いただけます!ぜひお楽しみください。

作成者: akina

食の選択肢を増やしながら、心も体もやさしい食生活をしています。

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